転職エージェントの使い方で失敗しないために知っておきたいこと

「転職エージェントの正しい使い方を知りたいが、どのようにすればいいのか分からない」

「転職エージェントって、いったい、どのように使えばいいの?使い方に正解なんてあるのだろうか」

と気になりませんか。

結論から言えば、転職エージェントは複数社活用し、広く活用することで大きな効果を得ることができます。年収交渉なども自分の代わりに行ってくれるため、使い方次第で年収をアップさせることも可能です。

この記事を読めば、転職エージェントの正しい使い方について理解することができ、転職活動を有利に進めることができます。

転職エージェントの使い方で悩んでいる方はぜひ、最後まで読んでいって下さいね。

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Contents
  1. 転職エージェントとは?
  2. 転職エージェント活用で成功するための知識
  3. 転職エージェント活用の流れ
  4. 転職エージェントを活用するメリット
  5. 転職エージェントを使わないデメリット
  6. 上手な転職エージェントとの面談方法
  7. 上手な転職活動中の転職エージェント活用方法
  8. 転職エージェントを使うべき人の特徴
  9. 転職エージェントを使う必要性のない人の特徴
  10. もしも入社した会社が合わなかった場合に転職エージェントを再度活用する方法
  11. まとめ

転職エージェントとは?

転職エージェントとは、転職にあたって実際にサポートをしてくれる担当者がつくサービスのことを指します。

転職サイトやハローワークでは、自分で求人探しを探すことや、電話やメール、ネットエントリーで応募する求人を探す必要性がありますが、転職エージェントはそれらの面倒なことを全て代行してくれます。

また、応募先との面接日程の調整から、履歴書と職務経歴書作成のお手伝いなど、転職に必要なことを全て代行してくれる便利な存在です。

転職エージェントは転職活動を最大限効率化してくれる存在であり、無料で活用できる上に、様々な特典があります。

転職エージェント活用で成功するための知識

転職エージェント活用で成功するために、以下の知識を持ちましょう。

・必ず複数社を活用する

・企業寄りのサービスであることを前提に利用する

・大手と特化型エージェントを組み合わせることが重要

それぞれについて解説します。

必ず複数社を活用する

転職エージェントを活用するにあたっては、必ず複数社を活用するようにしてください。

なぜなら、採用担当者と転職エージェントの間によほど強い結びつきがない限り、どの転職エージェントに求人を依頼するか、採用担当者は決めていないためです。

最低でも3社に登録するようにしてください。

どこに優良求人が出ているか見極めることは困難なため、複数社登録して掛け持ちすることが一般的です。

ただし、注意点としては違う転職エージェントから全く同じ求人が紹介されることがあることです。

異なる転職エージェントを経由して、同じ求人に応募することは絶対に辞めてください。

企業側が混乱しますし、「この応募者は求人の内容を確認せずに応募しているのではないのか」と不信感を持たれます。

企業寄りのサービスであることを前提に利用する

転職エージェントのビジネスモデルは、企業が顧客であり、転職希望者は顧客ではありません。

転職エージェントは、転職希望者を企業に紹介し、内定が出た段階で年収の30%程度を企業から転職エージェントが得る仕組みとなっているためです。

企業から報酬を得るために仕事をする仕組みとなっているため、転職希望者が意図したとおりの求人を紹介してくれるとは限らないということを念頭に置いてください。

つまり、内定する確率が低い求人は熱望しても紹介されない可能性があります。

このような事態を避けるためにも、先述した複数社利用をすることが重要となってきます。

また、自分自身でも求人情報を収集することが必要であり、転職エージェントだけに頼らず、自分自身でも情報を集めることが大切です。

転職エージェントのサービスを上手に活用し、自分自身でも主体的に行動することで、理想の転職を実現することができます。

大手と特化型エージェントを組み合わせることが重要

転職エージェントにはテレビでCMを流しているような大手の転職エージェントから、ITやクリエイターに特化した知名度が低い専門職に特化した転職エージェントまで、様々な転職エージェントが存在します。

そのため、良い求人を取り逃さないようにするためには、大手と特化型エージェントを組み合わせることが重要となります。

たとえば、工場の生産技術や設計開発に特化した転職エージェントもあり、大手の転職エージェントが持っていないような求人を保有していることもあります。

複数社利用し、自分が行きたいと思えるような求人がうまく出てくるように行動してください。

転職エージェント活用の流れ

転職エージェント活用の流れは以下の通りです。

・サイトから登録する

・電話または対面、WEB面談で希望を伝える

・履歴書と職務経歴書を作成

・求人紹介開始

・書類選考

・面接開始

・内定

それぞれについて解説します。

サイトから登録する

転職エージェントのサイトから会員登録をしてください。

簡単な情報を入力します。

登録する情報としては、氏名や連絡先、希望職種や希望年収、転職理由などです。

情報を入力したら、1週間以内くらいで、転職エージェントから電話やメールで連絡が来ます。

電話または対面、WEB面談で希望を伝える

転職エージェントから電話が来たら、電話面談か対面での面談、WEB面談のどれかを選ぶことになります。

最も自分が参加しやすいものを選びましょう。

面談では自分がどのようなことを転職で実現したいのかを伝えるようにして下さい。

履歴書と職務経歴書を作成

履歴書と職務経歴書を作成し、転職エージェントに提出しましょう。

職務経歴書は転職エージェントが希望する業界に通るように添削してくれることが一般的です。

ベースとなる文章は記載し、転職エージェントに職務経歴書の添削をお願いしましょう。

注意点としては、転職エージェントの仕上げた履歴書や職務経歴書に納得がいかない場合は、しっかりと自分でも書き直してすり合わせを行うことです。

転職希望者が良い転職を実現するためには、書類選考が大きなハードルとなってきます。

面接まで行けば人柄や本人の持つ雰囲気など様々な要素でマッチングされる可能性がありますが、書類選考だけはしっかりとした文章でなければ通過できません。

求人紹介開始

面談で希望を伝え、履歴書と職務経歴書を提出したら、求人紹介が開始します。

求人紹介開始時点での注意事項は、明らかに自分の意向にあっていない求人が紹介されていたら、すぐに担当者に連絡を取ることです。

最初の面談での意図が全く伝わっていない可能性があるためです。

再度確認し、自分の求める求人が紹介されるようにしてください。

書類選考

書類選考の期間は転職エージェントから面接通過の連絡があるまで待機しましょう。

書類選考に通過しない場合、職務経歴書の書き方が悪い、志望業界と相性が悪いなど、様々な原因が考えられます。

担当者と連絡を取り合い、対策を考えましょう。

面接開始

書類選考に合格したら、面接を開始しましょう。

面接前に転職エージェントが企業ごとにどのような質問が来るのか、どのような人材が内定を獲得しているのかといった情報を提供してくれることが一般的です。

また、面接前に模擬面接をしてくれることも多いので、内定を獲得できるように最大限転職エージェントを活用しましょう。

内定

内定を獲得したら、 転職エージェントから連絡が来ます。内定を承諾するかどうかを決めましょう。内定を承諾したら入社の意思を伝えます。ここで転職エージェントとのやり取りはなくなります。内定を獲得しても、まだ納得がいかない場合は転職活動を続行する旨を転職エージェントに伝えて、再度求人紹介をしてもらいます。

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転職エージェントを活用するメリット

転職エージェントを活用するメリットは、以下の通りです。

・モチベーション維持をしやすい

・効率的な転職活動が可能

・非公開求人を紹介してもらえる

・独自の面接対策をしてもらえる

それぞれについて解説します。

モチベーション維持をしやすい

転職エージェントを活用するメリットとして、モチベーションが維持しやすいというメリットがあります。

特に在職中の方にとっては大きな効果があります。

理由として、在職中の転職活動は現職の仕事が忙しいこともあり、途中で転職を諦めがちになる人が多いためです。

また、退職後に転職活動をしている人であっても、1人での転職活動は面接に落ちるたびにモチベーションがダウンする傾向にあります。

転職エージェントは担当者が面接日程調整や書類添削などをサポートしてくれる上に、転職を諦めないようにアドバイスもしてくれます。

モチベーションが維持しやすいのは大きなメリットでしょう。

効率的な転職活動が可能

転職エージェントを活用するメリットとして、効率的な転職活動が可能というメリットがあります。

転職エージェントは、求人探しや志望動機作成、面接対策など効率化をしてくれるためです。

たとえば、1人で転職活動をしていると、求人探しから志望動機作成、面接対策まで全て自分1人で行うことになります。

転職エージェントは手間を省いて転職活動をしやすい状態にしてくれるということです。

非公開求人を紹介してもらえる

転職エージェントは、非公開求人を紹介してくれます。非公開求人は、企業が転職サイトなどに出したくない、待遇の良い求人が多いです。

たとえば、経理や人事、開発など、その企業の根幹を支えるような求人が多いです。

これは、経理や人事、開発などの人材が辞めていて欠員補充をするということは他の企業に知られたくないという理由があるためです。将来の幹部候補人材などが流出していることは、企業にとって好ましくありません。非公開求人は、必然的に求人の質が高くなるということです。

独自の面接対策をしてもらえる

転職エージェントには、独自の面接対策をしてくれるというメリットがあります。たとえば、企業ごとに面接対策を行ってくれたり、求職者が応募する前に、その企業の面接について詳しく教えてくれたりします。その企業ごとに求められている人材はどのような人材なのか、あるいは、どのような人材が過去に内定したのかといった情報も提供してもらえます。

また、転職エージェントは求職者がどのようにすれば自分自身の魅力を最大限伝えられるかといったアドバイスや、面接ではどのような話し方が好まれるのかといった表現についてもアドバイスをしてくれます。

独自の面接対策のアドバイスを転職エージェントは用意しているため、面接当日に安心感をもって面接に挑むことができます。

いきなり本番ではなく練習してから面接に挑めるため、合格率が上がります。

転職エージェントを使わないデメリット

転職エージェントを使わないデメリットは、以下の通りです。

・転職活動が長期化しやすい

・情報が少ない

・孤独な戦いになる

・面接日程が調整しにくい

それぞれについて解説します。

転職活動が長期化しやすい

転職エージェントを活用しないデメリットとして、転職活動が長期化する傾向にあるという問題があります。

なぜなら、転職エージェントを活用しない転職活動は、ダラダラとした転職活動になりがちなためです。

転職エージェントはサポート期間が原則3ヶ月という制限もあり、期間内で内定を獲得できるように動いていくことになります。

制限があるからこそ短期間で転職しようとするという部分もありますが、自分だけで転職活動をしてしまうと、3ヶ月以上の時間をかけて転職活動をしてしまうことの方が多くなります。

転職活動に時間をかけることは悪いことではありませんが、ダラダラと転職活動をすることは結果的に貴重な時間を失うことにつながるため、出来る限り避けるべきでしょう。

情報が少ない

転職エージェントを使わない場合、転職活動に関する情報が少なくなりがちです。

なぜなら、転職エージェントは転職が上手くいくように企業情報や、現在の転職市場の動向などを教えてくれますが、1人で転職活動をしていると情報が入手できないためです。

現代の転職は情報戦となってきており、情報があるかどうかで転職の成功率は変わります。

たとえば、どの企業が自分にマッチしているのかといったことや、これから成長していく業界はどこなのかといった情報は自分だけで転職活動をしていてもなかなか入ってきません。

このように、情報の少なさが転職エージェントを使わないことで起こるデメリットであるといえます。

孤独な戦いになる

転職エージェントを活用しない転職活動は、往々にして孤独な戦いとなりがちです。

なぜなら、日本における転職市場はまだまだ未整備であり、これが正解といえるものが存在しないためです。

究極的に言えば、1人で難しい地図を読解しながら、あれでもない、これでもないと悩みながら転職活動をすることになります。

転職エージェントがいれば、自分自身の市場価値や、景気の状況などから、自分にとって正解に近い答えを教えてもらえます。

転職活動も比較的短い期間で済むため、自分にとって最良の選択肢を選ぶことができます。

面接日程が調整しにくい

転職エージェントを利用しない場合のデメリットは、面接日程の調整が難しいことです。在職中の場合、平日に企業と連絡を取り合って日程を調整する必要があるため、時間がかかることがあります。

また、求人情報の収集や選考状況の確認も自分で行う必要があり、見逃したり分からなかったりすることがあります。知識収集にも時間や労力が必要で、転職活動に費やす時間が限られる場合は、遅れやストレスの原因になる可能性があります。

上手な転職エージェントとの面談方法

上手な転職エージェントとの面談方法として、以下の方法があります。

・譲れない条件を伝える

・現実的な年収レンジを確認する

・3か月以内に転職したいと伝える

・面接の対策などをしてもらう

・転職したい業界の実態を教えてもらう

それぞれについて解説します。

譲れない条件を伝える

転職エージェントを上手に使うためには、転職エージェントとの面談時に譲れない条件を伝えることが本当に重要です。

なぜなら、転職エージェントにしっかりと自分の意向が伝わっていなければ、高い確率で自分の求める求人と合わない求人が紹介されるためです。

このような現象を避けるために転職で絶対に実現したいことを相手に伝え、自分の望む求人が紹介されるようにしましょう。

現実的な年収レンジを確認する

転職エージェントを利用する際には、自分が現実的に実現できる年収のレンジを確認することが大切です。自分の目安が分からないと、相場よりも高い給料をもらえるのか、それとも安いのか判断できません。

たとえば、現在の仕事が年収400万円で、転職市場では年収500万円が相場である場合、もっと高い報酬をもらえる可能性があるということです。損をしないためにも、自分の年収相場を把握しておくことが重要です。

3か月以内に転職したいと伝える

転職エージェントを活用する場合、サポート期間である3か月以内に転職したいと伝えておくようにしましょう。

なぜなら、転職エージェントはできれば3か月以内に内定を獲得して欲しいと考えているためです。

本記事でも解説した通り、転職エージェントは転職希望者が企業から内定を獲得してはじめて報酬が発生するビジネスモデルとなっています。

そのため、明らかに長いスパンで転職活動をしようと考えている人は後回しにされる可能性があります。

ビジネスモデル的に早く成果が出る方を優先するのは仕方がない部分です。

転職エージェントに熱心に動いてもらいたい場合は、早期に転職活動を終えたいという意思表示をするようにしましょう。

面接の対策などをしてもらう

転職エージェントを活用するコツは、面接対策をしっかりとしてもらうことです。

なぜなら、 面接対策は、転職活動の中でも最も重要な要素の一つであり、自己アピールや志望動機などの表現力を高めることが求められるからです。

面接対策を事前にすれば、心の準備ができるため、万全の状態で面接に挑むことができます。

一方で、上手な志望動機の伝え方や自己PRの仕方など、面接対策に必要な準備ができていないと、面接に自信のない状態で挑むことになります。

また、転職エージェントは企業側がどのような質問をしてくるのかといった情報や、どのような人材が好まれるのかといった事前情報も与えてくれます。

企業側が好む人材像を把握していれば、難しい質問をされてもしっかりと自信をもって返答することができます。

企業ごとにしっかりとした面接対策をしてもらえるため、1人だけで転職活動に挑むよりも内定する確率がアップします。

面接対策を実施してもらうことで面接での印象を良くしましょう。

転職したい業界の実態を教えてもらう

転職エージェントを上手く活用するコツとして、転職したい業界の実態を教えてもらうというコツがあります。

なぜなら、転職活動で最も怖いのは、ミスマッチによる離職だからです。

仮に転職活動自体がスムーズにいったとしても、会社を辞めるような事態になると大変です。

再就職をすることになれば、転職回数が1回増えている分だけ、転職活動において不利になる可能性がとても高いからです。

出来る限り企業の内情などを転職エージェントから聞き出し、転職先候補の企業の情報を得るようにしましょう。

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上手な転職活動中の転職エージェント活用方法

上手な転職活動中の転職エージェント活用方法は、以下の通りです。

・面談日程をうまく調整してもらう

・面接後のフィードバックをしてもらう

・合格した企業群をベースに、優良企業の求人紹介をしてもらう

それぞれについて解説します。

面談日程をうまく調整してもらう

転職活動中は現在行っている仕事と並行して面接に参加できるように、転職エージェントに面談日程をうまく調整してもらうようにしましょう。

理由として、在職中の転職活動においては、有給休暇を使うことや、どうしても面接日程が折り合わない場合は、土曜日に面接を設定してもらうなど、工夫が必要となるためです。

在職中の転職活動は平日に面接に参加しようとすると現職を休まなくてはならないケースも多いため、出来るだけ融通を聞かせてもらうようにすることも大切です。

また、企業によってはZOOMなどを活用したWEB面接もあるため、平日の遅い時間に面接日程を調整してもらえる可能性もあります。

現職にバレないようにうまく転職活動を進めるようにしましょう。

面接後のフィードバックをしてもらう

面接を受けた後は、必ずフィードバックをしてもらってください。

なぜなら、面接の受け答えなどからどこが評価されたのかは重要となるためです。

企業からの評価が高ければ年収アップなども望めます。

合格した企業群をベースに、優良企業の求人紹介をしてもらう

合格した企業群をベースに、優良企業の求人紹介をしてもらうようにしましょう。

なぜなら、合格した企業群は、自分自身と相性が良い可能性が高いためです。

いまよりもっと待遇の良い優良企業から内定をもらえる可能性が高いため、ぜひ、求人を受けるようにして下さい。

転職エージェントを使うべき人の特徴

転職エージェントを使うべき人の特徴として、以下の特徴があります。

・転職活動が初めての人

・質の高い求人を受けたい人

・年収アップを実現したい人

・3か月以内で転職を決めたい人

・キャリアプランを見直したい人

それぞれについて解説します。

転職活動がはじめての人

転職活動がはじめての人は、転職エージェントの活用がおすすめです。

なぜなら、転職活動がはじめての人は、新卒で入社して以降、面接をしておらず、何の下準備もなしで転職活動をしても失敗する可能性が高いためです。

新卒は将来性など様々な要素を加味して企業は人材採用を行いますが、中途採用は現時点でどれだけ能力があるか、実務を経験しているかなど、判定がシビアになります。

面接中の受け答えなどもうまくできる必要性があります。

転職活動がはじめての人は転職エージェントを活用する方が成功する確率が高いでしょう。

質の高い求人を受けたい人

転職エージェントを活用すべき人は、質の高い求人を受けたい人です。

なぜなら、質の高い求人は転職エージェントに集まる傾向にあるためです。

転職エージェントに出す求人は応募者を絞り込んで良い人材を採用したいというニーズが強いのです。

それなりの待遇を出すから良い人が欲しいというニーズがあるため、良い求人が集まる傾向にあります。

また、転職エージェントは、複数の企業とのコネクションを持っているため、多様な求人情報にアクセスすることができます。

求人情報だけでなく、企業の情報や求められるスキル・経験なども把握しているため、求人情報を紹介する際には、個人のニーズに合った求人情報を選んで提供することができます。

結果的には質の高い求人が提供されるため、良い企業に行きたい人ほど転職エージェントを活用した方が無難でしょう。

年収アップを実現したい人

年収アップを実現したい、と思っている人ほど転職エージェントを使ってください。転職エージェントに集まる求人の質が高いことは前述しましたが、それに加えて、転職エージェントは年収交渉などをしっかりと行ってくれます。

たとえば、企業側が年収450万円でオファーしてきたとしても、交渉によって年収550万円になることもあります。

中途採用者の場合は、転職時に一番年収アップを意識しておく必要性があります。

昨今は人事制度を中途採用者向けにカスタマイズしている企業も増えましたが、勤続年数などで給与が上がるタイプの企業もまだまだ存在しています。

つまり、入社時にしっかりお給料を上げておかないと、なかなか他の新卒組の給料に追いつけない状態になってしまう可能性があるのです。

中途採用者は勤続年数が0からスタートなるため、入社時にしっかりと年収を上げておかないとお金の面で苦労することになります。

年収を上げたい人ほど転職エージェントを活用することを考えた方が良いでしょう。

3か月以内で転職を決めたい人

3か月以内で転職を決めたい人は、転職エージェントを活用しましょう。

転職エージェントは3か月以内に転職を決めることを求めてくるためです。

また、3ヵ月は転職活動における一般的な目安期間であり、それ以上長引くと精神的にも体力的にも辛くなります。

決められた期間内にしっかりと転職を決めたいという方は、ぜひ、転職エージェントを活用しましょう。

キャリアプランを見直したい人(未経験転職希望者)

自分自身のキャリアプランを見直し、未経験の仕事に転職したい人は、転職エージェントに相談することがおすすめです。

なぜなら、転職エージェントは、未経験で転職を成功させるために具体的にどのようにすれば良いのかのアドバイスをしてくれるからです。

転職サイトやハローワーク経由では、未経験の仕事に挑戦しようとしても、書類選考対策や採用担当者へのアピールの方法が分からず、合格しにくい傾向にあります。

その点、転職エージェントは具体的な対策として、本人の申告をベースにしつつ、良い企業を紹介してくれるのです。

たとえば事務職に挑戦したい転職希望者がいる場合、事務職に求められる能力や条件を考え、アピールできる履歴書や職務経歴書の作成をサポートしてくれます。

キャリアプランの見直しや、未経験からの転職は不安なことが多いですが、転職エージェントがサポートしてくれることで、自信を持って転職活動を進めることができます。

転職エージェントを使う必要性のない人の特徴

転職エージェントを使う必要性のない人の特徴として、以下の特徴があります。

・転職に慣れている人

・半年から1年など、長期スパンで転職活動をしたい人

・職種をすでに決めている人

・自分だけで悩まず行動できる人

それぞれについて解説します。

転職に慣れている人

転職に慣れている人に関しては、転職エージェントを必ずしも使う必要性はありません。

なぜなら、すでに転職を何回かしている人は転職活動の方法や流れを知っているためです。

たとえば、どのようにして求人を探すのか、自分にとってどのような企業が合っているのかなどは、何度か転職をしていれば理解できていることが多いです。

転職活動自体に不安がない方は、転職エージェントを無理に使う必要性はありません。

また、最近では転職サイトと転職エージェントの機能を同梱している転職サイトも出てきているため、良い求人があれば改めて転職エージェントに登録するという方法を使うことも良いでしょう。

半年から1年など、長期スパンで転職活動をしたい人

半年から1年など、長期スパンで転職活動をしたいと考えている人は、転職エージェントよりも転職サイトで自分のペースで転職活動をする方が良いでしょう。

なぜなら、転職エージェントは原則3ヶ月以内というサポート期間があるためです。

サポート期間を過ぎたら絶対にサポートしてくれないというわけではありませんが、優先されるのは早期に転職を決めたい人となります。

そのため、じっくりと転職活動をしたいという方は、転職エージェントよりも転職サイトの方が向いているといえます。

職種をすでに決めている人

転職したい職種をすでに決めている人は、転職エージェントを活用する必要性は薄れます。

なぜなら、転職エージェントに聞かずとも、自分の求める職種が決まっていれば、自分で求人を探せるためです。

自分自身の進む方向性などを相談したいという方は第三者に客観的なアドバイスをもらうことも重要となりますが、すでに職種を決めていれば活動をしていくうちに内定が出る確率は高いです。

たとえば、転職したい職種が明確な場合は、自分自身で求人情報を収集し、応募活動を行うことも可能です。

ただし、転職エージェントは企業とのコネクションが強く、非公開求人などの情報を持っている場合もあるため、それらの情報を得ることができる可能性があります。

また、転職エージェントは面接のアドバイスや履歴書の添削なども行ってくれるため、単独で行う場合に比べて転職活動の質を高めることができるというメリットもあります。

基本的に自分自身が進む方向性を決めている場合には大きな問題になりませんが、求人の質などで悩んでいる場合は転職エージェントに相談するという形で活用する方が良いでしょう。

自分だけで悩まず行動できる人

自分だけで悩まず行動できる人は、転職エージェントを活用する必要性が低いです。

転職エージェントは、転職活動中に抱える悩みなどを相談できる点にメリットがあるためです。

また、転職エージェントの提案などもしっかりと考慮する必要性があり、自分だけで転職活動を意のままにすることは難しくなります。

自分だけで悩まずに行動できる方に転職エージェントは意思決定を遅くするだけの存在となる可能性もあります。

もしも入社した会社が合わなかった場合に転職エージェントを再度活用する方法

「もしも転職先が合わない企業だった場合、どのようにすれば良いのだろうか」と気になりませんか。

もし入社した企業が自分自身と合わず、再度転職活動をするかも知れないと思っている方は、内定時に以下の手順を踏んでおいてください。

・内定時にデータを残しておくようにお願いしておく

・以前の担当者に電話をする

・再度転職活動を再開したことを転職エージェントに伝える

それぞれについて解説します。

内定時にデータを残しておくようにお願いしておく

転職エージェントには職歴など、様々なデータを転職希望者が預けています。そのため、転職が決まるとデータを完全に削除するかどうかを確認されます。ここで転職エージェントにデータの削除を依頼するのではなく、データを残しておくように伝えておきましょう。

なぜなら、内定後にもしも企業と合わなかった場合には、このデータをそのまま活用して再度求人紹介を受けることができるためです。一から転職エージェントに登録すると手間も時間もかかりますが、データを残しておけば再度求人紹介してもらう手間が省けます。内定が出たらそれで終わりではなく、そのままデータを残しておいてもらうことも考えましょう。

以前の担当者に電話をする

転職した企業が合わなかった場合、以前の担当者に電話をしましょう。

なぜなら、求人紹介をしたエージェントにお金が入るのはおおむね1か月後だからです。

いますぐに辞めたいと考えていたとしても、エージェントに紹介料が企業から支払われるまでは在籍しておいた方が、転職エージェントとの関係を保ちやすいでしょう。

どうしようもないブラック企業で耐えられない、というケースであれば、仕方ありませんが、そうでない場合はお世話になった担当者に電話をするようにしましょう。

再度転職活動を再開したことを転職エージェントに伝える

入社した企業がどうしても合わなかった場合は、再度転職活動を再開したことを転職エージェントに伝えるようにしましょう。

おおむね、クレームが飛ぶのは紹介した転職エージェントに対してであることが多いためです。

企業側は年収の30%以上という大金を転職エージェントに支払っているため、クレームが来るのは仕方ない側面があります。

そのため、いきなり辞めるのではなくて、紹介してくれた転職エージェントに対して相談し、しっかりとクレームが来ても驚かれないように配慮しておきましょう。

まとめ

今回は、転職エージェントの使い方について解説しました。

転職エージェントを転職希望者は無料で活用できる上に、面接日程の調整や、書類添削など様々なサポートを受けることが可能です。

一方で注意するべき点として、転職エージェントのお客様は企業であり、転職希望者ではないという点に注意する必要性があります。

転職エージェントのビジネスモデルは、転職先に転職希望者を紹介し、内定が出たら年収の30%を企業から転職エージェントに対して支払うというビジネスモデルとなっています。

転職サイトで自分だけで転職活動をする場合と比べると、どうしても内定が出やすい求人を紹介されがちとなり、意のままに転職活動をすることが難しい傾向にあります。

そのため、複数の転職エージェントから求人提供を受ける事で、自分の受けたいと思える企業の求人を紹介してもらうことが重要となります。

特に注目して欲しい点として、転職エージェントに関しては転職に慣れていない人やどうしても年収をアップしたいと考えている人でなければ必ず登録必須ではないという点があります。

転職そのものが初めての人や、キャリアに悩みのある人でなければ、単独で転職活動をした方が効率よく転職活動ができる可能性があります。

転職エージェントの使い方で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。

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    弁護士土屋勝裕
    弁護士法人M&A総合法律事務所の代表弁護士。長島・大野・常松法律事務所、ペンシルバニア大学ウォートン校留学、上海市大成律師事務所執務などを経て事務所設立。400件程度のM&Aに関与。米国トランプ大統領の娘イヴァンカさんと同級生。現在、M&A業務・M&A法務・M&A裁判・事業承継トラブル・少数株主トラブル・株主間会社紛争・取締役強制退任・役員退職慰労金トラブル・事業再生・企業再建に主として対応
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