ブラック従業員による会社財産の横領・背任・着服・不正行為・使い込みが生じやすい
特に、ブラック従業員は、会社財産や会社資金の横領・背任・着服・不正行為・使い込みの証拠を隠匿することが巧妙です。
会社のPCを使わなかったり、会社のメールアドレスを使わなかったり、会社の複合機に記録が残らないような方法でコピーをしたり、防犯カメラに映らないように行動したり、会社の携帯電話を使用しなかったり、LINEで連絡を取りたがったり、会社の中では小さい声でこそこそ話していたり。非常に怪しい。
カラ出張や不当経費の支出や背任行為の方法も巧妙です。出張先は報告するも、どの取引先を訪問したか報告しなかったり、自分しか知らない取引先ばかり訪問したことにしたり、取引先に押し切られたと称して非常に不当な取引条件を受け入れてきたり、顧客リストを流出させたり、技術情報を開示し、ノウハウとしての秘匿性を侵害したり、商品代金やサービス料金を会社ではなく自分個人に振り込ませたり、取引先と一緒に会社に競合する合弁企業を立ち上げたり。
そのような場合、そのブラック従業員は、会社財産や会社資金の管理状況などを、意識的に不透明にしますし、自分で不正に隠匿したり、不正に費消してしまおうとか、どこかに隠匿してしまうとか、費消(使い込み・独り占め・隠匿・横領・着服)してしまおうとか、不正に引き出そうとか、当然のごとく、自分の生活費に費消したり、その相続財産・遺産・預金を使用して自宅を改築したり、自分の事業の穴埋めに使用したり、愛人を作ったり、使いたい放題になります。非常に羽振りが良くなります。
ブラック従業員による会社財産の横領・背任・着服・不正行為・使い込みは隠し切れない!!
しかし、このような会社財産や会社資金の横領・背任・着服・不正行為・使い込みなどの犯罪行為は、隠しきれるものではありません。必ず難からの形で発覚するのです。
会社財産や会社資金を横領・背任・着服・不正行為・使い込みしているわけですから、会社資金が想定外に減少しているとオーナーや経営陣に発覚するわけですし、一つ嘘をつくと100個の嘘をつかなければいけなくなりますので、整合性の取れた説明は出来なくなります。収拾がつかなくなるのです。
会社財産や会社資金を横領・背任・着服・不正行為・使い込みしている従業員のみがバレていないと思っているわけですので、周りの人たちでそういう目で見て継続的にモニタリングしていれば尻尾を出しますので、そこでオーナーや経営陣に発覚するのです。
ブラック従業員に横領・背任・着服・不正行為・使い込みされた会社財産や会社資金を取り戻す方法とは?!!
こんにちは、弁護士の 土 屋 勝 裕 です。
私は、もともと、当時、日本最大の法律事務所で難易度の高い企業法務を取り扱っていました。当時は、ライブドアによるニッポン放送争奪戦や、村上ファンドによる敵対的買収、上場会社の株式公開買付(TOB)と株式取得価格決定裁判、青色発光ダイオード(青色LED)裁判など、いろいろありました。その過程で、裁判所の株式価値評価方法に疑問をもち、ペンシルバニア大学ウォートン校(M.B.A.)にも留学し、ファイナンス理論・企業価値評価・交渉理論を修得してきました。
ただ、ブラック企業よりもブラック従業員の方が圧倒的に多く、ブラック従業員のほとんどが会社財産や会社資金の横領・背任・着服・不正行為・使い込みに手を染めていることを目の当たりにしつつも、その証拠がつかめず、泣き寝入りしなければいけないということは非常に問題だと思っていました。
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使い込み(使い込み・独り占め・隠匿・横領・着服)をされた会社財産や会社資金を取り戻す必要がある!!
このような会社財産や会社資金の費消(使い込み・独り占め・隠匿・横領・着服)の場合、不当に隠匿されたり不正に費消された会社財産や会社資金を取り戻す必要があります。
勿論、一度不当に隠匿されたり不正に費消された会社財産や会社資金を取り戻すことはなかなか難しいですが、不当に隠匿されたり不正に費消(使い込み・独り占め・隠匿・横領・着服)された会社財産や会社資金に関する痕跡を辿って実体を明らかにすることができます。
例えば、預金の取引履歴を何年分にもわたって分析したり、取引先から会社との取引に関する記録を開示してもらうことにより、かなりの部分が解明できることも事実です。
また、メールやLINEの記録により、そのブラック従業員による会社財産や会社資金の使い込み、会社財産や会社資金の不当隠匿や不正費消(使い込み・隠匿・横領・着服)を明らかにできますし、PCのデータを復旧することにより驚くほど多くの情報が復旧されます。